高等研究機関《大学》
AI最適化社会において、例外的に〝未最適化知性〟の保護が認められた研究教育施設。
義務教育を終えた大半の人間が、AIによって労働・生活・価値観にシームレスに接続される昨今。大学は、不完全な思考をもつ一握りの知性のみが進学する場となった。
今や、大学進学率は、同世代人口の数%未満。
学生たちは次世代の制度設計者であり、同時に、既存法体系の外側に置かれた観測対象でもある。
正義は、
世界を歪める。
人類最後の希望は、
女子大生に託された。
世界は最適化された。
進路も、幸福も、価値観さえも、
AIによって選定される時代。
人類は、自ら考えることをやめた。
ただひとつの聖域を除いて。
高等研究機関《大学》。
そこは、
今なお人類の知性を信じる者たちが集う、
最後の未最適化領域となった。
選ばれた学生たちは、
認知支援型AI《GEeVa(ギーヴァ)》
を通じて、自らの思想を増幅し、
世界の正義を争い始める。
これは、
次の人類を決めるための闘争
《ゲバルト》の記録である。
ゲバハの世界を知る5つのキーワード
エピソード_00
かつて、ひとつの異様なゲバルトがあった。
本来、セクトは大学を横断して形成される。
しかしそのゲバルトでは、
すべての構成員が、2つの大学に完全分断された。
紺王大学 vs 紅田大学。
後にそれは、
〝伝説の双色戦〟と呼ばれることになる。
エピソード_01
伝説の双色戦から数年後、
再び2つの大学の名が浮上する。
北野 灯(紅田大学 文学部)を
中核とするセクト(通称:コモンズ)と
黒瀬 梨央(紺王大学 法学部)を
中核とするスコア連合。
学生たちは、新たなゲバルトへ身を投じる。
双色の残響が、
銃声と共に学生街にこだまする。